Portugal 2016
旅日記4日目(2015/12/26)-02
ホテルのフロントの人にボン・ジェズスへ行くバス停がどこにあるか教えてもらった。
ホテルを出て、右へ進み、ホテルの横にある大きな通りへ出たら、右方向へ上がっていき、その左手にバス停があった。
といっても、迷わずバス停まで行けた訳ではなく、「最初の道を右」と言われたのを、「通りに出た後、最初の道を右に曲がる」のかと勘違いして間違えてしまった。
でもその脇道は一方通行で、大通りへ出てすぐ、ホテルの横くらいでボン・ジェズス行きのバスとすれ違っていたのだけれど、そのバスが向かっていた方向と逆向き(大通りから入る方向)の一方通行だったこともあり、比較的早めに間違いに気付いた。
大通り(リベルダーデ大通り)に戻ってみたら、いくつかバス停が見えて、近くまで行って確認するとその中の一つにボンジェズス行きのバス停があった。
先程1本前のバスとすれ違ったばかりだったけれど、時刻表を見たら、それ程待たずに次のバスが来るようだった。
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バス停があったリベルダーデ大通り |
しかし待っていても、なかなかボン・ジェズス行きのバスは来なかった。
そういえば、さっきすれ違ったバスも一本前として載っていた時刻より随分と遅れていたと思うので、この日は渋滞かなにかで全体的に遅れが出ているんだろうなと話しながら待っていたら、私達と同じ頃からバスを待っていたおばあさんが、別のおばあさんに「バスが来ないけどどうしたのかしら?」というような感じで話しかけた後、二人で掲示してあった時刻表の所へ行って何やら話した後、今度は私のほうを向いてポルトガル語で話しかけてきた。
先程の時刻表の前の話し合いで『バスが来ない問題』は解決していそうだったので、何時に来るのかしら?と聞かれている訳ではなく、来ない理由を私に教えてくれようとしているのだとは思うのだけれど、オール・ポルトガル語なので全く分からない。
私がポカーンとした顔をしていたからか、ご自分が着けていた腕時計をさして、一生懸命に何時にバスが来るのか伝えようとしてくれた。
数字もポルトガル語だったけれど、「○○分(←何分だったかは忘れてしまった…)発なので、あと20分くらいは来ないのよ」と言っているようだった。
私達がそんなやり取りをしている間に、バス停にあった次のバスが何分後に来るか表示される電光掲示板に「ボン・ジェズス
20分」と表記されて、おばあさんが「ほらね」といった感じでそれを指さしていた。 これで、次のバスが20分後だということが確定した。
すると夫が「ボン・ジェズスを見学した後、一度ホテルに戻ってチェックインしようと思っていたのだけれど、それはやめて、戻ったらそのままブラガの町の観光をしようかなと思う」というので、その案にのったら、「ガイドブックを預けたスーツケースに入れたままなので、この20分の間にホテルに戻ってガイドブックを取ってきたい」と言い出した。
確かに20分あれば十分に行って帰ってこれるので、おばあさんたちにお礼と(また戻ってきますということを伝えるのは無理そうだと判断し)別れの挨拶をした後、急ぎ足でホテルへと戻った。
ホテルでは、預けた荷物はフロントの横にある倉庫にあったので、すぐに出してもらえて、ガイドブックだけ出して、また荷物を預かってもらった。
次のバスには余裕で間に合う時間だったので、トイレにも寄って、今度はのんびりと歩いてバス停に向かい、当然、先程のおばあさんたちにまた会ったので再会の挨拶をした。
その後、バスはほぼ予定通りの時間に到着し、15分くらいでボン・ジェズスに到着した。
ボン・ジェズスの教会は、ガイドブックによると海抜400メートルの丘の上に建っている。
そして『ボン・ジェズスを深く理解したいなら自分の足で上るほがいい』と書かれているのだけれど、軟弱な我々はケーブルカーで上がることにした。
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ケーブルカー乗り場 ちょうどバスが着いた時間だったので満員でした
さすがに帰りは階段を使うことにしたので片道切符を購入 |
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こんなオープンなケーブルカーでした
乗り降りするほうは窓もなく扉もありません |
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下る車両に水を積んで重みで動かすタイプのようです
私達が乗ってきた車両に水を入れているところ |
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下りで利用する人もまぁまぁいますね 上りは階段だったのかもしれませんが… |
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そしてこれが教会です 教会の1段下の部分は広場になっています |
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展望台のようになっている場所があります そこからの眺め |
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教会ではミサが とり行われているようだったので 内部を見学する前に少し休憩
(通常のミサではなく結婚式でした) |
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教会の前に建つ銅像 |
コーヒーを飲んだ後、教会の前にあるベンチに座って結婚式が終わるのを待っていると、式が終わったようで、ウェディングのメロディーで鐘がなり白いハトが放たれていた。
その後、新郎新婦がフラワー&ライスシャワーを浴びて教会の外に出てきた。
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フラワー&ライスシャワーの様子
アーチを描く白いものはお米です ちょっと痛そう… 新郎の悪友なのか ペットボトルいっぱいにお米が入っていて
それを新郎の首元から シャツの中に注いている人がいたそうです |
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若いカップルでとても美しい新婦さんでした |
この後は教会内を見学する。 この教会は18世紀末〜19世紀初めに建てられたものなのだそう。
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教会の内部を見学した後、教会の外へ出ると、先程の結婚式の人たちが集合写真を撮っている所だった。
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花びらとお米 さすがペットボトルごとかけていただけあって お米の量がすごい |
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天気が良くていいですね |
この後は、教会の前の階段を下っていく。 ボン・ジェズスでの一番の見所はこの階段になる。
この巡礼階段はバロック様式で、上側が三徳の階段、下は五感の階段と呼ばれていて、各階段毎に泉があって、それぞれ博愛・希望・信仰の三徳、触覚・味覚…など五感を表した像で飾られている。
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その階段を上から見下ろすとこんな感じです
中央から左右に階段が分かれ、 折り返して中央に戻ります その中央部分に泉があります |
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三徳の階段 泉が写っていませんが 一番手前は信仰の泉です |
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五感の階段の像 一番下は視覚の階段 この像は美しいのですが
像の下の泉に水を流す噴水のような部分は 目から水がジャージャーでてました 聴覚は耳から、嗅覚は鼻からと
なかなかのセンスです あっけにとられて 写真を撮るのを忘れてしまった |
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五感と三徳の階段を下から見上げる |
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この下にも、まだまだ階段が続いていて、その階段にはキリストの受難の一場面を表したという小さな礼拝堂が点在していた。(これまた写真を撮っていないのだけれど…。)
敬虔な信者さんは、この階段を膝をついて上がっていくのだそう。
そういう方には今回会わなかったけれど、10年前のポルトガル旅行で別の聖地の教会へ行った際は、広大な教会の敷地をずっと膝をついて進んでお参りしている方を見かけたし、他の国の聖地と呼ばれる教会でも階段を膝をついて上がっている方を見かけた。(…その階段は屋内の絨毯敷だったけれど…そういう文化というか、信仰の表現があるんですね。)
さすがにそこまではいくのは無理だけれど、歩いて下から順にお参りして上がるだけでも心は清らかになったかもしれない。 私達は行きは階段ではなくケーブルカーを使って簡単に上がってしまったので、心を洗うこともなく、次はやっと昼食だ〜と雑念いっぱいでバス停に戻り、バスでブラガの町中へと戻ることにした。
帰りは、なんというバス停か分からなかったけれど、バスに乗っていた人のほとんどが降りたバス停で私達も降りてみることにした。(終点だったのかなぁ…?そのまま乗っていた地元の人っぽい少年が1人いたけれど。)
最初、自分達がどこにいるのか分からず迷ったのだけれど、どうにか賑やかな商店が建ち並ぶ通りに出ることが出来た。
その通りでレストランを見て歩いたのだけれど、時間が3時近いこともあり、ここぞというお店が見つからなかった。 少し歩くと、その通りに看板を出していてちょっと奥まった所にあるレストランがあったので、奥に入ってのぞいてみたら、なかなかの人気店だったので、どんな系統のお店なのか良く分からなかったけれど入ってみることにした。
待っている人たちがいたけれど、ちょうど2人分のカウンター席があいたので、すぐにそこに通してもらえた。
メニューのないお店で お店の人の説明を聞いて、メイン料理を選び
付け合わせを選ぶといった感じでした |
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↑これはタラでソースはニンジンのソース
ポテトは色々な種類があったけれど マッシュポテトを選択 |
これは豚肉↓ |
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料理は既に作ってあって、注文したら温めてくれるという簡易な感じのお店だったけれど、料理はどちらもおいしかった。
この他、ワインをグラスで飲んで、水も飲んで、写真を撮り忘れたのだけれど、デザートも食べ、コーヒーも飲んで、トータルで25ユーロ弱。昨日の昼食の4分の1以下だだったけれど、これはこれで面白く、満足できる昼食となった。
3時を過ぎても、まだまだ入店してくる人もいたし、持ち帰るような人も結構いて、なかなかの人気店だった。
お腹も満たされたので、ブラガ観光へと繰り出すことにした。
→ 次は、ブラガを歩きます
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