Basque 2017旅日記 5日目(2017/01/02)-015日目。
ホテルで朝食を頂いた後チェックアウトをして、フロントでタクシーを呼んでもらった。
こんな写真を撮っているうちにタクシーが来た。 行きの運転手さんもそうだったけれど、乗車時にはスーツケースを自分で載せなくてはならなくて、降車時は運転手さんが降ろしてくれた。 順調にタクシーが来たので、乗ろうと思っている列車の発車時刻の50分前くらいには、バイヨンヌの駅に到着した。
今日の移動は、バイヨンヌ駅から9時42分発のフランス国鉄の普通列車に乗って、アンダイエという国境の町まで行き、そこでバスク鉄道に乗り換えてサン・セバスティアンへ行く。 駅舎に入ると切符売場の窓口がまだオープンしていなくて、窓口がある部屋の外で待つ人の列が出来ていた。 で、「さて列車は何番線から出るのかな?」と発車案内板を見ると、11時過ぎの列車しか表示されていなかった。 バイヨンヌへ来る時の列車もすごく遅れて、その日の食事に苦労したけれど、今日もまた移動がスムーズにいかず、お昼はサン・セバスティアンのバルだ!と楽しみにしてたのにお昼までに到着できないのかもしれない…。
今、いったいどういう状態なのか誰かに聞いてみようかとウロウロしていると、駅員さんのような服装の人がどこかからかやって来て、あっという間に構内にいた人に囲まれて質問攻めにあっていた。
夫が「その輪に加わってみる」と、買ってしまった切符を手にして参戦しに行ったのだけれど、結局、まだ何も分からないといった感じの返事しかもらえなかった。
このまま、ここで何時に来るか分からない列車を待つのもいやなので、バスが出ていないか構内にある掲示板を見ようと移動していたら、先程ホテルから駅まで乗ったタクシーの運転手さんが「アンダイエ?」と話しかけてきた。
私は、『先程の運転手さんが、ちょうどこの後列車でどこかに行く予定があって駅にいて、何故か私達の行先を知ったので、一期一会の親切でアンダイエ行きのバス乗り場に案内してくれるのかな?』と思ってついていったのだけれど、連れていかれたのは、その運転手さんのタクシーの前だった。
タクシーに乗ってから、同乗することになったお母さんと息子さんに挨拶をして、あなたたちもアンダイエに行くんですか?と聞いたら、ビアリッツだという答えが返ってきた。 私は乗り物酔いしやすいのだけれど、この日は列車の移動だけなので酔い止めの薬を飲んでいなかった。夫が気を遣って助手席に座らせてくれたのだけれど、アンダイエまでどのくらい時間がかかるか分からなくて(列車だと45分くらいの距離)、気もそぞろだったので、その後はほとんど誰とも話さないまま、タクシーはビアリッツに到着した。
ここで親子が降車するのだけれど、料金の話はなく何も支払わず降りていった。
その後も、ほぼ会話がないまま、タクシーは猛スピードで進んで行った。
毎度の法則で、降車時は運転手さんが荷物を降ろしてくれたので、念のため、支払いが必要か?と聞いてみたら、「そんな訳ないでしょ!」という感じの返事がかえってきて(夫からも後で同じテンションで「そんな訳ないでしょ!」と突っ込まれたけど…)、運転手さんは、またものすごい勢いでタクシーに乗り込み、手を振って猛スピードで去っていった。
結果的にどのくらいの時間タクシーに乗ったのか記憶していないのだけれど、当初乗ろうと思っていた乗り継ぎの列車に乗ることが出来る時間にアンダイエに到着していた。
結局、どうしてこの日列車が動いていなかったのかも分からなかったし、なんでタクシーで送ってもらえたのかも分からないままだった。
私は全く気付いていなかったのだけれど、バイヨンヌの駅で夫が案内窓口に並んでいる頃、駅員さんの廻りにタクシーの運転手さんたちが集まってすごい勢いでやり取りをしていたのだそう。で、その中に私達が乗ったタクシーの運転手さんもいたということだった。
なんだか分からないことだらけだけれど、とりあえず予定時刻の列車に乗れそうなので、フランス国鉄のアンダイエ駅のトイレを借り、その後バスク鉄道の駅舎へ移動した。 |