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 Basque 2017

旅日記 5日目(2017/01/02)-01

5日目。
この日はバイヨンヌからスペインのサン・セバスティアンへ移動する。

ホテルの部屋からきれいな朝焼けが見えました
これで8時半ちょっと前くらいです

ホテルで朝食を頂いた後チェックアウトをして、フロントでタクシーを呼んでもらった。
このホテルに来るときはタクシーがつかまらず苦労したけれど、今日はそれ程待たずに済みそうだった。

ホテルのフロントから出口までの階段
この手摺は微妙にデザインされているんでしょうかね?
.
ホテルの外観

こんな写真を撮っているうちにタクシーが来た。
肝っ玉母さんといった雰囲気の女性の運転手さんだった。

行きの運転手さんもそうだったけれど、乗車時にはスーツケースを自分で載せなくてはならなくて、降車時は運転手さんが降ろしてくれた。
この町のシステムなのだろうか?(…頼めば載せてくれるのかもしれないけれど。)

順調にタクシーが来たので、乗ろうと思っている列車の発車時刻の50分前くらいには、バイヨンヌの駅に到着した。

バイヨンヌ駅

今日の移動は、バイヨンヌ駅から9時42分発のフランス国鉄の普通列車に乗って、アンダイエという国境の町まで行き、そこでバスク鉄道に乗り換えてサン・セバスティアンへ行く。

駅舎に入ると切符売場の窓口がまだオープンしていなくて、窓口がある部屋の外で待つ人の列が出来ていた。
でも幸い、フランス国鉄の普通列車の切符なら自動券売機で購入したことがあるので、迷わず券売機でアンダイエまでのチケットを購入した。

で、「さて列車は何番線から出るのかな?」と発車案内板を見ると、11時過ぎの列車しか表示されていなかった。
ここでやっと、現在列車が動いていないから、切符売場の窓口が開いていなかったのだという事実に気が付いた。

バイヨンヌへ来る時の列車もすごく遅れて、その日の食事に苦労したけれど、今日もまた移動がスムーズにいかず、お昼はサン・セバスティアンのバルだ!と楽しみにしてたのにお昼までに到着できないのかもしれない…。

この間の写真がないので
2008年にバイヨンヌを
訪問した際の写真を…
大聖堂/2008年

今、いったいどういう状態なのか誰かに聞いてみようかとウロウロしていると、駅員さんのような服装の人がどこかからかやって来て、あっという間に構内にいた人に囲まれて質問攻めにあっていた。

夫が「その輪に加わってみる」と、買ってしまった切符を手にして参戦しに行ったのだけれど、結局、まだ何も分からないといった感じの返事しかもらえなかった。
で、その後は駅の案内窓口がオープンしたようで、そちらにも長い列が出来ていたので、夫がそこに並んでアンダイエに行きたいんだけれど状況は?と聞いてみたのだけれど、そちらでも何も新しい情報を得ることは出来なかった。

バイヨンヌ/2008年

このまま、ここで何時に来るか分からない列車を待つのもいやなので、バスが出ていないか構内にある掲示板を見ようと移動していたら、先程ホテルから駅まで乗ったタクシーの運転手さんが「アンダイエ?」と話しかけてきた。
来る時のタクシーの中で、この後どこへ行くか?なんて話をした覚えはなかったので、なんでこの人は知っているんだろう?と思いつつイエスと答えると、「じゃあ、こっち来て」という感じで私達を連れて駅舎の外へ出ていこうとした。

私は、『先程の運転手さんが、ちょうどこの後列車でどこかに行く予定があって駅にいて、何故か私達の行先を知ったので、一期一会の親切でアンダイエ行きのバス乗り場に案内してくれるのかな?』と思ってついていったのだけれど、連れていかれたのは、その運転手さんのタクシーの前だった。
タクシーの外には、既に地元の人風のお母さんと中学生くらいの息子さんがいて、その人たちと同乗するのだという説明だった。
運転手さんは英語をほとんど話さない人だったので、それ以上の状況が全く分からなかったのだけれど、早く早くとせかされる感じだったので、なんだか分からないけれど、まぁ一応知らない人じゃないし、他の人もいるんだから変なことにはならないだろうと、スーツケースを積み込んでタクシーに乗り込んだ。

バイヨンヌの市庁舎/2008年

タクシーに乗ってから、同乗することになったお母さんと息子さんに挨拶をして、あなたたちもアンダイエに行くんですか?と聞いたら、ビアリッツだという答えが返ってきた。
え?ビアリッツ??と私達が驚いていると、アンダイエに行く途中にビアリッツがあるから、順番に行くんだ、という話だった。
そのお母さんはまぁまぁ英語を話す人で、ビアリッツにある息子さんの学校に行くところなのだと話してくれたので、私達もビアリッツには昨日行ったけれど美しい町ですねなんて感じで、ちょっとだけ会話をした。

私は乗り物酔いしやすいのだけれど、この日は列車の移動だけなので酔い止めの薬を飲んでいなかった。夫が気を遣って助手席に座らせてくれたのだけれど、アンダイエまでどのくらい時間がかかるか分からなくて(列車だと45分くらいの距離)、気もそぞろだったので、その後はほとんど誰とも話さないまま、タクシーはビアリッツに到着した。

ここで親子が降車するのだけれど、料金の話はなく何も支払わず降りていった。
ということで、私達もお金は払わなくてよさそうだと分かってちょっとホッとした。(タクシーの相乗りで、割り勘という可能性もあるかな…と若干不安だったので。)

その後も、ほぼ会話がないまま、タクシーは猛スピードで進んで行った。
ビアリッツは中間地点くらいなのかな?と思っていたのだけれど、ビアリッツからアンダイエまでのほうがずっと距離があるようだったけれど、無事それ程ひどく乗り物酔いすることもなく(軽く酔ったけど…)、アンダイエ駅に到着した。

毎度の法則で、降車時は運転手さんが荷物を降ろしてくれたので、念のため、支払いが必要か?と聞いてみたら、「そんな訳ないでしょ!」という感じの返事がかえってきて(夫からも後で同じテンションで「そんな訳ないでしょ!」と突っ込まれたけど…)、運転手さんは、またものすごい勢いでタクシーに乗り込み、手を振って猛スピードで去っていった。
大急ぎでバイヨンヌに戻って、あともう何往復か稼ぎたい!といったところなのだろう。

アンダイエ駅の写真も撮っていなかったので
これも2008年撮影の写真です

この写真と違って
この日は到着客もいないのでヒッソリしていました

結果的にどのくらいの時間タクシーに乗ったのか記憶していないのだけれど、当初乗ろうと思っていた乗り継ぎの列車に乗ることが出来る時間にアンダイエに到着していた。

結局、どうしてこの日列車が動いていなかったのかも分からなかったし、なんでタクシーで送ってもらえたのかも分からないままだった。
とりあえず、切符を購入してあって、夫がそれを駅員さんや案内窓口の人にみせて「アンダイエに行きたいのだ」と伝えていたことが良かったのだと思うのだけれど、最終的にその切符を回収されることもなかったし、何かの書類にサインをするようなこともなかったので、あの運転手さんは、どのようにして国鉄からお金をもらえるシステムなのかも分からないままだった。

私は全く気付いていなかったのだけれど、バイヨンヌの駅で夫が案内窓口に並んでいる頃、駅員さんの廻りにタクシーの運転手さんたちが集まってすごい勢いでやり取りをしていたのだそう。で、その中に私達が乗ったタクシーの運転手さんもいたということだった。
その際、代行でタクシーを出す交渉をして、行先を割り振っていたのだと思う。
ホテルから乗った運転手さんが私達の担当になったのは、偶然だったのか、運転手さんが選んだのかは分からないけれど、私達にとっては、全く知らない運転手さんに連れていかれてタクシーに乗せられたとしたら怖すぎたので、知っている人に担当してもらえて良かった。(と言っても、ほんのちょっと前に1度乗っただけだけれど…。)

これは、この日のアンダイエ駅のホーム
何を撮りたかったのか分からない写真ですね…
とりあえず人がいなかったということだけは伝わります?

なんだか分からないことだらけだけれど、とりあえず予定時刻の列車に乗れそうなので、フランス国鉄のアンダイエ駅のトイレを借り、その後バスク鉄道の駅舎へ移動した。

→ 次は、サン・セバスティアンへ

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