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Helsinki+Baltic States 2024

ヘルシンキ・バルト三国 旅日記 11日目 - 04

ヴィリニュスの大聖堂がある場所はキリスト教が伝わる前には自然崇拝である異教の神殿があったとされている。
その後初代リトアニア大公ミンダウガスが、1250年もしくは1251年にローマ教皇から国王として認めてもらい、長年対立していたキリスト教の騎士団との調停をしてもらうためキリスト教の洗礼を受けていて、その後この場所に大聖堂の建設を命じたとされている。

しかしその後キリスト教の騎士団との和平を破棄し、ミンダウガス大公自身も異教信仰に戻ったとされている。そして後に大公は暗殺され、大聖堂も異教の聖地に戻されてしまった。

その後リトアニアは多神教信仰が続いていたのだけれど、1386年に当時のリトアニア大公ヨガイラがポーランドの女王と結婚し、ポーランド王も兼ねるようになるためキリスト教の洗礼を受け、1387年にはリトアニアが正式にキリスト教を受容し、再び大聖堂が建設されることとなったのだそう。(ちなみに、この少し前に見学したヴィリニュス大学のメインキャンパス内に建つ聖ヨハネ(聖ヨノ)教会の最初の建物も同じころに建てられている。)

しかし、このヨガイラ大公が建設を命じた大聖堂の建物も後に焼失してしまい、その後も再建や増改築を繰り返していて、現在の建物は18世紀後半の大規模な改築によるものになる。

彫像で飾られた大聖堂のファサード
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大聖堂内部
天井の装飾も美しい
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主祭壇
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大聖堂内には様々な礼拝堂があります
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この礼拝堂には国旗が掲げられていました
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別の礼拝堂に掲げられた聖母マリア像
その両側には願いが叶った時に感謝して贈る奉納物のバッジのようなものがたくさん掲げられていました
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奉納物には足に心臓をモチーフにしたものが多くありました
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大聖堂のパイプオルガン

これで大聖堂内の見学を終える。

ヴィリニュスの大聖堂
列柱が印象的なファサード
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奥に見えているのは大聖堂の鐘楼
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大聖堂の鐘楼の下部は13世紀に造られた城壁の塔だったもの
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これは大聖堂広場にある「奇跡の敷石」
この敷石の周りを願い事をしながら3回まわると、聖母マリア様が願いを叶えてくださるという言い伝えがあるのだそう
大人気スポットかと思いきや誰も廻っていませんでしたが、私たちはしっかり廻っておきました

奇跡の敷石でお願い事をした後は次の観光場所へ向かう。

次は新市街にある教会を見学に行く。
大聖堂からネリス川沿いの道を歩いて20分以上かかるようだったので、先ほどのメインストリート近くでジェラートを買って食べてから向かった。

その途中に見えた「上の城」
丘の上に城壁と塔が残っています

大聖堂の隣りに建っていたのが「下の城」の中心となる大公宮殿です

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ネリス川の支流ヴィリニャ川を越えます
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歴史を感じるトローリーバス
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途中から歩道の舗装替え工事が行われていて歩きにくかったです
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暑くてクタクタになりましたがゴールが見えました

次に見学するのは聖ペテロ聖パウロ教会。
こちらはローマ・カトリックの教会で、遅くとも16世紀初めには創設されていたと推察されている。
現在の建物は1668年から建設が始まり1676年に完成したもの。その後、内部の装飾工事にはさらに長い年数が費やされ、内装が完成したのは1704年で、ポーランド・リトアニア共和国時代のバロック建築の最高傑作の1つといわれている。

聖ペテロ聖パウロ教会

さっそく教会内部を見学する。
教会内はスタッコ(漆喰)装飾で覆われていて、スタッコ彫刻のモチーフは多岐にわたり2000以上あるのだそう。

聖ペテロ聖パウロ教会内部
かつて木製の主祭壇があったのだけれど、他の教会へ移された後は再建されなかったのだそう

現在は「聖ペテロと聖パウロの最後の別れ」を描いた絵画と四大預言者の彫像が置かれています

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ドーム屋根から注ぐ柔らかな光がスタッコ彫刻の美しさを引き立てます
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繊細な彫刻
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ガラスで飾られた船の形をしたシャンデリア
これは1901年から1905年にかけて行われた改修で設置されたもの
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説教壇は19世紀初めに設けられたもの
船の形をしていて2体の海の神トリトンが支えています

シャンデリアと同じく船がモチーフなのは聖ペテロが漁師出身ということにちなんでいるようです

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パイプオルガンは船の形のシャンデリアが設けられたのと同じ時の改修で設置されたもの
その上のフレスコ画は聖ペテロの生涯を描いたもの
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ガイドブックに説明が載っていた「聖マリア・マグダレナ」の彫像
この1体の彫像のみ彫像が作られた当時の服装をしているのだけれど、それは彫刻家の奥さんをモデルにしているためだと言われているそうです

教会内部をじっくりと見学した後は旧市街へ戻る。
その前に暑さで喉がカラカラになっていたので、教会の敷地内にあった小さな売店の店先に置いてあったペットボトル入りの水を買った。
町中に戻れば冷えた水が買えるけれど、今すぐ飲みたかったので常温でも本当にありがたかった。

聖ペテロ聖パウロ教会
旧市街の中心から少々離れていますが、わざわざ行く価値のある美しい教会でした

行きに暑くてヘトヘトになってしまったので、帰りは数区間だけだけれどトローリーバスに乗って戻ることにした。
教会の前にある環状交差点の近くにバス停があったので、そこから適当なバスに乗り、料金は当時車内で現金で支払えたので、運転手さんからチケットを購入した。(2025年には運転手さんから現金でチケットを買うことはできなくなっているようです。最新の情報を確認してください。)

乗ってすぐだけれど、リトアニア国立博物館の近くにあるバス停で下車した。
乗車時間は5分もなかったと思うけれど、ちょっとだけ楽が出来て良かった。

手前に見えている建物はリトアニア国立博物館
その背後に見えているのはヴィリニュス城の上宮(上の城)丘の上の城壁とゲディミナス塔
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こちらは博物館前に建つミンダウガス王像
ミンダウガス王は初代リトアニア大公であり、1251年から1263年までに存在していたリトアニア王国の最初で最後の国王です(ミンダウガス以降の統治者はリトアニア大公国の大公と称していたそうです)
聖ペテロ聖パウロ教会の前に見学したヴィリニュスの大聖堂の建設を命じたとされている人です
このページの最初のほうの大聖堂の説明で登場しています

この後は旧市街の中心へ移動するつもりだったのだけれど、博物館の背後にあるゲディミナス塔が建つ丘の上へ、ケーブルカーのようなもので上がれそうだったので上がってみることにした。

→ 次は、丘の上へ

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