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Norway+Denmark 2025

ノルウェー・デンマーク 旅日記 4日目 - 02

オスロのビィグドイ地区にあるフラム号博物館の別棟を見学する。

こちらの建物には先ほどのフラム号より小さなヨーア(Gjøa)号という船が展示してあった。

隣りの建物に展示してあったヨーア号

これもまた建物が船にピッタリサイズなので私のカメラではこんな写真しか撮れませんでした

ヨーア(Gjøa)号とは、北アメリカ大陸の北をまわって大西洋から太平洋へ航海する「北西航路」を全航路航行した最初の船なのだそう。
この偉業を成し遂げたのはロアール・アムンセンと6人の乗組員で、ヨーア号で1903年に大西洋から北西航路にはいり1906年の夏にアラスカの太平洋岸に入港している。
ロアール・アムンセンはその後1910年から1912年にかけて先ほど見学したフラム号で南極点遠征を成し遂げている。

ヨーア号の上には飛行機と飛行船の模型

これらの飛行機と飛行船もロアール・アムンセンにゆかりのあるものになる。
下の飛行機はアムンセンが1925年に北極点探検に使用したもので、この時は北極点に到達出来なかったものの、翌年に上の飛行船ノルゲ号で北極点通過を成し遂げている。
ノルウェー海軍には彼の名前がつけられた軍艦があり、ロアール・アムンセンもフリチョフ・ナンセンに並ぶノルウェーを代表する冒険家のようだ。

フラム号博物館を満喫した後は、向かい側に建つノルウェー海洋博物館を見学する。

フラム号博物館を出た所にあるノルウェー海洋博物館への通路の床パターン
よく見ると単純な模様ですが一見複雑なパターンに見えました

オスロのビィグドイ地区に建つノルウェー海洋博物館は、ノルウェーの海洋文化遺産を収集・管理・研究していて、それらが展示されている。

館内にはシアターもありバイキング船に関する映像とノルウェーの海洋に関する映像の2種類が上映されていた。

船の舵輪や船首の飾りなどが様々ものが展示されていました
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ヴァイキング時代の船のレプリカを建造していました
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海が見える廊下の窓の前に設置されたパネル
第一次世界大戦および第二次世界大戦中に命を落とした船員の名前が記されています

海からの自然の光で名前が浮かび上がり、とても厳粛で美しかったです

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こんな展示エリアもありました
巨大なタコ…海の怪物です
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港町の一角を再現…でしょうか

ノルウェー海洋博物館を見学した後は、これまたすぐ近くに建つコンチキ号博物館を見学する。

コンチキ号博物館

オスロのビィグドイ地区にあるコンチキ号博物館は、ノルウェーの探検家トール・ヘイエルダールの功績を紹介する博物館。

文化人類学者であるトール・ヘイエルダールは、イースター島などポリネシア東部の島々の住人の起源は南米にあるという説を提唱した。
しかしこの説は、当時の技術で造られた船ではこの距離を行き来するのは不可能だという理由で多くの学者から異議を唱えられてしまった。

そこでヘイエルダールは1947年に、この説が可能であることを証明するため、先史時代の知識に基づいてバルサ材(南米の熱帯樹木から造られる軽い木材)などを用いて筏を建造した。
そしてインカの神コン・ティキ・ウィラコチャにちなんでコン・ティキ号(コンチキ号)と名付け、その筏でペルー沖からイースター島を目指した。
コンチキ号は101日後にポリネシアのラロイア環礁に座礁してしまったのだけれど、筏は近くの島民に発見され、ヘイエルダールを含む乗組員6人全員は無事で、ペルーからポリネシアまでの航海は可能であることを証明した。

こうして不可能だという理由で異議を唱えていた学者たちの説を覆すことが出来たのだけれど、現在ではやはり南米起源説は否定されていて、東南アジアが起源という説が有力となっているらしい。

とはいえ、ヘイエルダールはこのコンチキ号での航海(漂流)の様子をまとめた本を執筆し、それは大ベストセラーになったのだそう。そしてドキュメント映画もつくられ、第24回アカデミー賞の長編ドキュメンタリー映画賞を受賞している。

コンチキ号
帆に描かれているのはインカの神コン・ティキ・ウィラコチャ

ヘイエルダールは1969年には、アステカ文明はエジプトから渡ってきた人々が作った文明なのではという仮説をたてた。
そしてそれを証明するため古代エジプトの図面等に基づいてパピルス船を造り、エジプトの太陽神にちなんでラー号と名付けアフリカのモロッコから大西洋横断を試みている。
しかしこの航海は船の設計ミスや天候不順もあり失敗に終わっている。

翌年にはアンデス地域の先住民族の船大工の協力を得て、前回より小型なパピルス船である「ラー2号」を造り、再びモロッコから大西洋横断にチャレンジし、カリブ海に浮かぶバルバドス島に到着し、当時の材料や技術で大西洋横断が可能であることを照明した。

そのラー2号もコンチキ号博物館に展示してあった。

パピルス船「ラー2号」
パピルスで出来た部分は博物館に展示する際に新しく造り替えたようですが、他は実際に航海に使われたものなのだそう

「ラー2号」の航海には日本人カメラマンも乗船していたそうです
とはいえ帆に描かれているのは日本の日の丸という訳ではなく太陽神「ラー」の太陽ですよね
最初何か日本にゆかりがあるのかと思ってしまいましたが…

コンチキ号博物館には他にモアイ像などもあって、なかなか興味深かったけれど、バスの時間になってしまったので、船を2つ駆け足で見ただけでバス停に向かった。
バス停はコンチキ号博物館の目の前にあった。

ここからバスに乗って、次に見学するノルウェー民俗博物館へ向かう。
この博物館もビィグドイ地区にあるので歩いて20分ちょっとの距離のようだったのだけれど、歩き疲れていたのでバスを利用することにしたのだ。

地図アプリで検索するとコンチキ号博物館からノルウェー民俗博物館最寄りのバス停まで直接行くバスはないようで、少し遠くで降りてそこから10分ちょっと歩くか、2つ目のバス停で降りて2~3分歩いた所にあるバス停まで移動し同じ路線番号の反対方向行きのバスに乗るという経路が出てきたので後者を選ぶことにした。(結果的には最初に乗ったバスにあと2停留所乗ると終点で、そこから折り返したバスが次に乗ったバスになっていたような気もするので、終点まで行ったほうが歩く距離は少なかったのかも。その時点では疑問を感じず検索結果に素直に従う私たちでした…。)

とりあえず検索結果通りにバスを乗り継いで、無事ノルウェー民俗博物館に到着した。

→ 次は、ノルウェー民俗博物館

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