France 2008

旅日記 1日目(2008/04/26)-05

... しかし、席に通されてすぐ、夫が「失敗したかも」と言い出した。「近くの席で食べている人たちが、あまり楽しそうな顔をしていない」と言うのだ。
夫は、「ここを出て、違うお店にしようか」と言っていたのだけれど、このお店に入るまでに結構歩いたのでさすがに疲れが出てきていたので、「まぁ候補店にたどり着けなかった時点で、この夕食は期待していなかったし…」と自分を納得させることにした。
とりあえず、ワインとガス入りの水、そして料理は、魚のスープと魚介のサラダとスモークサーモン、そして魚づくしになってしまうので、メインで肉料理を注文してみることにした。

とりあえず、最初に運ばれてきたワインは、一番安いハーフボトルのワインを頼んだのだけれど、それが品切れだったので、本当はもう少し高いワインだけれど、同じ値段でいいですよと言って出してくれたワインだったからか、結構おいしかった。

少しして運ばれてきた魚のスープは、一応ちゃんと魚で出汁をとってますという味ではあるのだけれど、感動する程の味ではなかった。スープに入れるルイユは、私には辛すぎる味だったし、グリュイエールチーズもなんだか味が薄いような気がした。

...
左:南仏では、ガス入りの水を頼むとバドワーが出てくることが多かった
右:写真の色は変だけれどサーモンは普通だった
でも、添えてあるトーストに焼き網の生臭い匂いがうつってしまっていた

このスープと同時にスモークサーモンが運ばれてきていたのだけれど、それらがさげられた後、次の料理が運ばれてくるまで、かなり時間がかかった。
『案外元気だから』、と食事に出たのだけれど、少しお腹に食べ物が入った後、何もすることがなく椅子に座っているという状態が続いたせいで、急激に、猛烈に眠くなってきてしまった。
夫も私も意識が朦朧としてきてしまって、店内のテレビ(何故かビリヤードの試合を放送中)を無言で眺めていたのだけれど、今お店に入ってきた人が私達をみたら、「あの人達、ものすごくつまらなそうな顔をしているから、おいしくないお店なのかも」と間違いなく思ってしまうでしょう・・・という顔つきになってしまっていたと思う。(←とはいえ、そこまで不味いお店ではなかったです。…特においしいお店でもなかったけど。)

...

ステーキは、案外病みつきになる味付けでした。
肉は硬すぎだけど・・・

そうやって長い時間待たされたあとに運ばれてきた魚介のサラダは、ケチャップとマヨネーズを混ぜたようなソースで魚介が和えられた濃い味で、ジャンキーな味付けだった。
そしてこのサラダと一緒に運ばれてきた肉料理も、アンチョビバターソースを自ら選んでしまっていたので、こちらもかなり濃厚な味だった。
ステーキの肉はガチガチに硬かったのだけれど、ソースのアンチョビバターは、これまた濃い味なのだけれど好きな系統の味なので、「これ以上食べたら、明日、胃がもたれるよー」と言い合いながらも、朦朧とした意識の中で、お肉に添えてあったポテトフライまでも、半分以上食べてしまった。(つまり、半分くらい残してしまったのだけれど・・・。)
その後は、あまりの眠さに箸(フォークとナイフ?)も進まなくなってしまったので、早々にお会計を済ませホテルへ戻ることにした。

旧港は、光が水辺に反射してキラキラと美しかったのだけれど、あまりに眠すぎて1枚ずつ写真を撮っただけで、すぐにホテルへと戻ることにした。

旧港の夜景

初日の夜、がんばって夕食を食べに外に出てみたけれど、もう無理は出来ない年齢なのだと実感。あんなに眠いと、どんなにおいしいものでもおいしく感じないだろうし。
やはり乗り継ぎ便で到着した今回のような場合は、無理せず飛行機で出たパンくらいで夕食を済ましておくのが正解なのかもしれない。
(・・・でも乗り継ぎじゃなくて、夕方に到着したのなら、まだ行けるかなー。)

→ マルセイユのホテルについて

ホテルの説明は見ないで2日目の日記へ飛ぶ場合はこちら 


<<旅日記1日目-04 □ 目次に戻る □ 旅日記2日目-01>>